Organization Concept

Everforthでは、プロダクトよりも組織作りを最初に重要視してやってきました。

それはどれだけ優れたアイディア、戦略があっても、それを実行する人が優秀で、そしてチームが機能しなくては決してよいサービスは提供できないからです。

世界は変化の歩調を加速度的に早めており、サービスの寿命も短くなっています。そんな世界の状況はVUCAという言葉で表されるようになっています。

VUCAとは、Volatility(変動性・不安定さ)、Uncertainty(不確実性・不確定さ)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性・不明確さ)の4つのキーワードに由来しています。そんな環境下で必要とされることは変化、適応です。カオスが定常状態であり、それを楽しまなければなりません。

プロダクトもそれを生み出す組織も作ったら終わりではなく、今の世界の変化スピードに合わせ変化、適応させていかなくてはなりません。

Organization Philosophy

Everforthの組織は以下のような考えを前提としています。

  • 組織の成果の最大化はメンバーがWell-beingであることによってもたらされる
  • モチベーションを持ち、信頼/安心できるチームで仕事をすることが個人の成長と成果を最大化する
  • 受容、理解、尊重を通じたメンバーの多様性を維持することが組織の持続可能性を高める
  • 個人もチームも会社も、チャレンジと学習を続けなくてはならない
  • 自身のキャパシティを少しだけ超えるような役割、仕事、責任が個人の成長につながる
  • ビジョンに向かい個が最適かつ流動的に振る舞うことで集団は自己組織化される

これらを可能にするのは自律分散協調型組織である

自律分散協調型組織の中で、個人がモチベーションを持ち、心理的安全を感じながら仕事をすることで成長し、そのようなWell-beingな個人がチームに貢献し、組織の持続可能性が高まる。 これは揺るぎないEverforthの信念でもあります。

前述したVUCAの世界において、組織を進化させ続けるには、一部の人間が管理するという方法では環境変化に適応が追いつきません。 自律分散協調型組織では、メンバーが自律的に動き、自らジャッジをし、自然な組織を形成して生産活動を行います。このイテレーションサイクルのスピード感は、ヒエラルキー組織とは比較になりません。

Everforthのメンバーは知らず知らずのうちに自律的に考え、行動しています。一般的な組織の場合、上司にお伺いを立て、会社としての判断を待つ、というプロセスで多くの時間を浪費しますが、自律分散協調型組織においてはそれらの時間は不要です。 ひとりひとりが自らのミッションとロールにおいて最適解を知っています。自分ひとりで判断できると思うことは自分でどんどん判断して進めてしまえばいいのです。自分だけで判断できないことは適宜必要なメンバーと相談すれば解決します。そこに従来型のマネージャーは不要です。これは、現場を知らないマネジメントが介入することによるスピード低下、ミスジャッジを防ぐことになります。

個々人の自律的な動きが、会社を自己組織化させ、世界の環境変化に即座に適応していくということになります。

Take responsibility, Live free with strong will.

個々が自律的に動きながらも有効に機能する組織であるためには、当然ながら、各人に最大限の自由が与えられなければなりません。

後の章にも出てきますが、Everforthが「自由の文化」を標榜し大切にしているのも、個を尊重する時代背景やサステナビリティに配慮したワークスタイルを取り入れているからではなく、本来的には、「異能に自由を与え、世界を前進させる」という企業ミッションとそれを実現するための企業文化を築き上げるためです。 (もちろん副次的に「自分らしさ」や「働きやすさ」「サステナブルでありながら企業としての生産性を上がる在り方」を社会に率先して実現しようとしています。)

自由は、厳しいものだと多くの人が言います。 それは、成果が伴わなければ、本人がいくら努力していても、自由に振る舞っている(ように見える)ことがその要因だと非難されてしまうからです。 また「自分で決める」という責任の選択を引き受けること自体も多くの人には重圧でありうると思います。

しかし、私たちは、強い意志で責任を引き受けることを、組織の哲学とします。

圧倒的な自由とそれに伴う責任を引き受けてはじめて、私たちのありたい企業文化は築かれ、それによって多くの才能をひきつけ、社会やクライアントに価値が提供でき、その結果、ミッションの実現に近づくと信じているからです。